オルニチンの副作用
オルニチンって、従来「医薬品」として使われていた成分なんです。
というのも、日本よりも医学先進国であるドイツでは、医薬品として肝機能障害を持つ人へ使用されていました。
つまり、医薬品指定するほど「肝機能対策に効果的な成分である」と言えます。
しかし、近年になりオルニチンの研究も進み、さらなる有用性が解明されると同時に、その安全性においても「極めて安全な成分である」と、結論付けられることになりました。
十分な安全性が基礎研究によって検証され、副作用をもたらす可能性が極めて低いアミノ酸であることも報告され、現在ではほとんど副作用がないことが確認されています。
オルニチンのヒトにおける安全性
裏付ける証拠として、複数の実験・研究結果があります。
特に信頼できる論文の結論を要約すると、以下のようになります。
対象者 | 実施内容 | 副作用有無・結果 |
---|---|---|
成人男女16名 | L-オルニチン2.4gを12週間摂取 | 副作用は認められない。 |
成人男性22名 | L-オルニチン2.0g+L-アルギニン2.0gをウェイトトレーニングと併用し、5日間摂取 | 副作用は認められない。むしろ筋力強くなり、「除脂肪体重」が増加 |
高齢者185名 | L-オルニチン10.0gを2か月間経口摂取 | 副作用認められない。むしろ、栄養状態改善、食欲やQOLの増進に寄与した。 |
(出典:オルニチン、著者:浅桐公男、URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmn/50/2/50_185/_pdf)
こういった研究結果を受け、高い安全性が確認され、日本では「2002年」に食品として使用することが許可されています。
オルニチンは体内で合成されているアミノ酸なので「過剰摂取しない限り副作用が現れる可能性は限りなくゼロ」というのが、現在の研究における主流な考え方です。
さらに、医薬品との相互作用に関する報告は、これまでありません。
ただし、薬を飲んでいる方は、念のため主治医に相談をしている方が確実です。
オルニチンの摂取目安量と過剰摂取
オルニチンは、1日400〜1000mgを目安に摂ると良いとされています。
基本的に、オルニチンは摂取不足となる成分なので、普通の食生活を送っている限り、過剰摂取になるようなことはあり得ません。
過剰摂取となる分量としては、1日10g(10,000mg)とされています。10g以上摂ると、場合によっては胃痛や下痢などの症状が現れることが報告されています。
一方で、既に述べた「ヒトにおける安全性」において、1日当たり10g×60日間を摂取しても、むしろ栄養状態や食欲増進が確認された研究結果もあります。
過剰摂取の目安としては、10gとされていますが、実際の所、「10g摂取で副作用らしき症状が出る人もいた」というのが実情です。
ちなみに通常の食事を送っていて、10gものオルニチンを摂取するのは至難の業で、ほとんど不可能に近いです。
例えば、オルニチンを最も多く含むしじみであったとしても、「2万個摂取必要」と現実的ではありません。
オルニチンサプリを摂るにあたって、注意が必要な人はいる?
オルニチンは「食材にも含まれるアミノ酸」なので、特に副作用などについては心配する必要はありません。
しかし、妊婦さんや授乳中の方が、オルニチンをサプリメントを検討している場合は、オルニチン以外の成分に注意する必要があります。
肝機能系のサプリメントには「ウコン」が含まれている商品も存在します。
でも実は、アルコール対策だけではなく、血流を良くし、食欲を増進させるなどの効果が知られています。
しかし一方で、(これは学者・研究者によっても意見が分かれていますが)早産のリスクなども指摘されています。
もちろん、常識的な範囲内で摂取することには問題はありませんが、もし心配であれば、念のため医師に相談してみるのが確実です。
なお、個別のオルニチンサプリメントのパッケージ裏面や、販売ページに、「注意事項」や「飲んではいけない人」の記載があるので、しっかり確認した上で購入することが大切です。
腎臓へのオルニチンの副作用
なぜなら、オルニチン回路(尿素回路)において、有害物質であるアンモニアを分解し、腎臓が不純物をろ過する手助けをしてくれるからです。
しかし、既に述べたように、オルニチンサプリメントには、様々なアミノ酸成分が含まれていることが多く、タンパク質制限をする必要がある腎臓病の方などは、配合成分に注意する必要があります。
そういった方は、医師と相談し、オルニチンサプリメントを選択する(or 摂取しない)を判断することが大切です。
オルニチンで頭痛の副作用が出るってホント!?
頭痛の原因は複雑で、要因を1つに特定するのは難しいのが現実です。
オルニチンが頭痛の副作用をもたらす、という研究報告結果を私は見たことがありませんが、一つ考えられる要因として「アルギニン」が挙げられます。
アルギニンは、オルニチンサイクルと呼ばれる代謝過程で生まれる物質です。よく「子供向けの成長サプリメント」などに配合されているあのアルギニンです。
血管を拡張させ、血流を良くする効果がありますが、過剰摂取した場合、血管が神経を圧迫し頭痛を引き起こすということが考えられます。
つまり、オルニチンを摂ることで、間接的にアルギニンの過剰摂取になるという考え方です。
とはいえ、このアルギニンの過剰摂取も、目安として上限10g。まず過剰摂取になるような成分ではないと言えます。
あの有名な「DHCのオルニチンサプリメント」副作用有無の口コミを確認!
副作用らしい口コミは「1件」だけ、見つかりました。
体が痺れてしまい、夜中に目が覚めるようになりました。私のような副作用が出るケースは稀のようですが、念の為いくらお買い得でもまとめ買いはせずに、一袋で体調の様子を見てから継続するかどうか判断したほうがいいと思います。
上記以外の口コミは、副作用というかデメリットの部分ですが、紹介したいと思います。
なんとなく体がだるく購入しました。本来の用途はダイエットのようですが、疲れにも効くらしいので、私の症状改善に期待しての購入です。
これまでは「すぐに疲れてへばって」いましたが、なんとなく疲れが軽減され乗り切れるようになりました。体感した副作用などは一切ありません。カプセルが大きめで飲み込みにくいのがデメリットだと思います。5粒飲む必要がありますから・・・。
むくみ解消を目的として購入しました。じんわりとですが、朝のむくみが解消されている気がします。飲むタイミングは、パッケージにも推奨されている就寝前です。約1.5cmのカプセルを5粒飲む必要があるので、少し飲むのが大変というのが本音です。私の場合副作用と言うか、利尿作用があると思います。トイレに行く回数が増えるので、外出中や会社で飲むのではなく、やはり就寝前がいいと思います。ただ、夜中に目が覚めてトイレに行きたくなるので、そういったのが億劫な方はおすすめできないです。
γ−GTPの値対策として購入しました。数週間続け、健康診断を受診しましたが、結果は最悪でした。もちろん生活習慣や運動習慣も変えていないので、DHCのオルニチンだけのせいにはできませんが、私としては期待外れだったのでリピートはしません。
オルニチンの副作用 まとめ
- オルニチンに副作用らしい副作用は存在しない。
- 医薬品との相互作用が出た事例は、これまで報告が無い。
- 10g以上摂取すると、副作用が出る可能性はあるが、10g摂取することは現実的に不可能。
- オルニチン以外の他の成分にも着目し、パッケージで飲むことが禁止されている項目も確認する。
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