しじみ由来のオルニチン。味噌汁とサプリで摂るのでは、効果に違いはあるのか?
お酒を飲む機会が多い方に嬉しい成分が「オルニチン」です。
オルニチンと言えばしじみと言われるほど、しじみには豊富なオルニチン成分が含まれています。そして、しじみの代表的な食べ方と言えば、やはり「味噌汁」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
そこで疑問が!

結論を述べると、だし汁だけでもオルニチンは摂れます。ただし、だし汁だけ飲む場合、実は栄養素の面からも「もったいない」食べ方でもあるので、順番に解説していきたいと思います。
しじみの「オルニチン成分」に期待される効果・効能
オルニチン成分を、「サプリメント」から摂取しようが「食材のしじみ」から摂取しようが、結局は体内に入ればオルニチンなので、違いはありません。オルニチンを摂取することで期待できる効果は、大別すると以下の3つです。
- 肝機能を保護する
- オルニチンサイクルを活性化させる
- 成長ホルモンの分泌を促進する
そのままですが、お酒の飲み過ぎに伴う「脂肪肝対策」や健康診断の「数値対策」などの目的でも使えるでしょう。
肝臓は、体の中でも最も大きな臓器で、 その働きは多岐に渡り、現在わかっているだけでも500種類以上の機能があるとされています。つまり、全身の健康の大元になっている臓器と言っても過言ではないわけです。
ですから、肝臓の総合対策は全身の健康対策となるでしょう。
これは簡単に言えば、体の解毒機能を活性化させることです。
体には代謝の過程で様々な毒素が発生します。その中でも代表的な物質が「アンモニア」です。アンモニアはタンパク質の代謝過程で生じる物質で、体に存在すると良いことは1つもありません。
アンモニアによる一番の弊害は、肝臓の主要な働きであるエネルギー産生を阻害し、それによって肝機能全体を低下させるという負のスパイラルを発生させることです。
しじみに代表されるオルニチンを摂取することで、この解毒サイクル(=オルニチンサイクル)の活性化が期待できます。つまり、解毒の促進によって肝機能対策や全身疲労対策となり得るということです。
成長ホルモンという言葉をご存知でしょうか?
もちろん、育ち盛りの子供には非常に重要なホルモンですが、成人にとっても、とても大切な役割を担っています。成長ホルモンの役割は多岐にわたるのですが、筋肉や肌、髪の毛を始めとしたタンパク質の合成であったり、疲労の回復などが挙げられます。
別名、「若返りホルモン」とも呼ばれ、肌の新陳代謝やターンオーバー、アンチエイジングなどにも深く関わっているとされます。
しじみのオルニチン成分が「成長ホルモンの分泌をサポートする」と、複数の研究結果から示唆されています。
食品の中で「オルニチン含有量No.1」はシジミ?
オルニチンを一番多く含む食材として、しじみがNo.1だと私も思っていました。事実、書籍などを見ても「しじみは最も多くオルニチンを含む食材です」などという記載があったことを記憶しています。
しかし、実はキノコ類に「より多くのオルニチン」が含まれていることが分かっています。
より詳しくはコチラの記事に書きましたので、宜しければご覧ください。
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オルニチンを多く含む食材
もちろん、食材の「同じ質量あたり」で比べた場合のオルニチン含有量の比較です。確かにキノコのオルニチン含有量は多いのですが、そもそもきのこ自体質量が非常に軽く、多くの量を食べるのが難しい食材でもあります。
オルニチンの1日の推奨摂取量は、400〜1000mgとされています。オルニチンが多いキノコ類でも、推奨値を満たすには、400g程度食べる必要があり、スーパーのパックで言うと1パック100gとして、4パックも食べる必要があります。
よほどのキノコ好きでない限りかなり難しいでしょう。
しじみ場合は、味噌汁などにして食べれるので、砂抜きなどの手間はありますが比較的量を食べやすい食材だと思います。
しじみの味噌汁でオルニチンは十分摂れる?身は食べる必要あるか?
しじみのオルニチン成分だけを目的とするのであれば、身を食べる必要はありません。
しかし、しじみにはオルニチン以外にも良質なビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。これらの栄養素は水に溶けないものが多く、だし汁を飲むだけでは体内に摂取することができません。
ですから、オルニチンだけでなく「しじみの栄養素を全部摂取したい」のであれば、身まで食べる必要があります。
オルニチンを8倍にする「冷凍しじみ」の実力
しじみを冷凍すると、オルニチンの量が8倍になると言う研究結果があります。
アミノ酸の集まりである「ペプチド」が冷凍により分解され、新たにオルニチンが生成されることにより含有量が増えるというメカニズムです。
冷凍しじみを作るコツ
オルニチンを増やすコツはゆっくりと冷凍することです。-4℃から-8℃ぐらいの温度環境下で、約20時間くらい冷凍すると良いです。
でも、家庭の冷蔵庫で温度を管理するのは実質不可能だと思います。なので、しじみを冷凍する際、新聞紙などでくるみ、急速に冷凍されるのを防ぎます。
24時間後に取り出せば、オルニチンがたっぷり含む冷凍しじみの完成です。
(※生きたしじみを冷凍させないとオルニチンは増えないので、ご注意ください。)
オリヒロの「しじみ配合オルニチン」はどんな商品?
しじみ配合オルニチンで有名なのはオリヒロの「しじみ配合オルニチン」ではないでしょうか?
30日分240粒で2105円と、価格帯としてはまずまず。高くもなく安くもない商品ではないでしょうか。ウコンなどに含まれる「クルクミン」という肝臓にも嬉しい成分も含まれています。
しかし1日あたり8粒飲むことが推奨されており、粒タイプを飲み込むことが苦手な方は、ちょっと1日当たりの量が多く大変かもしれません。
しじみ由来のオルニチンサプリをお探しなら
オリヒロのサプリメント以外でも、しじみ由来のサプリメントは複数あります。
私が、オルニチンサプリメントを選ぶ条件は5つあり、その条件を満たすサプリメントの成分検証&比較をしています。以下の記事に、お勧めサプリメントに関する記事を書いたので、参考になればと思います。
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