オルニチン成分は腎臓に負担を与えるって本当?サプリメントで摂取する際の注意点は?
「肝機能対策」や「飲酒対策」としてオルニチンが良いということを知り、サプリメントの購入を検討している方もいると思います。
色々見ているとオルニチンが腎臓に負担をかける??というような情報を見つけてしまった。
果たして本当にオルニチンが腎臓に影響するのか?
結論から言ってしまうと、単一のオルニチン成分が直接的に腎臓に負担をかけることはありません。
むしろ、肝臓をサポートすることで、間接的に腎臓の働きを補助する嬉しい成分だと考えられています。
なぜこのような見解に至るのか?順番に説明していきたいと思います。
腎臓とオルニチンを語る前に、肝臓の働きをおさらい
腎臓と肝臓は、その役割が密接につながっているので、 腎臓とオルニチンの関係を知るためには、肝臓とオルニチンの関係性の理解が欠かせません。
オルニチンが肝臓にもたらす働き
オルニチンが体内に入ることによって、肝臓と関係する要素は、大別して主に以下3つです。
- 肝機能を向上させる
- 成長ホルモンの分泌を促進する
- オルニチンサイクルを活性化させる
1つ目の、肝機能を向上させることについては、これは文字通りです。オルニチンが肝機能全体を向上させるとされ、アルコールの代謝やエネルギーの貯蔵・供給など、総合的な機能向上に貢献できると示唆されています。
2つ目の、成長ホルモンの分泌促進について、「成長ホルモン」というのは大人にとっても重要なホルモンで、肌の新陳代謝や、骨・筋肉の増強、睡眠中の疲労回復など、さらには年齢を重ねた方には嬉しい、アンチエイジングにも活躍するホルモンだとされています。
オルニチンサイクルが肝臓・腎臓と密接に関係
そして、3つ目のオルニチンサイクル。
オルニチンと肝臓・腎臓の関係を理解する上で重要なのが、オルニチンサイクルの活性化。オルニチンサイクルというのは肝臓の代謝機能の中でも、解毒を担う重要な代謝サイクルです。
体内の毒素というのは、複数種類ありますが、代表的な毒素としてアンモニアが挙げられます。アンモニアはタンパク質の代謝過程で発生する物質であり、ご存知かもしれませんが体に有害な成分なのです。
肝臓は、有害なアンモニアを比較的無害な尿素に変化させる働きがあります。その働きが、オルニチンサイクルと呼ばれるものです。オルニチン成分を摂取することで「オルニチンサイクル」が活性化されます。
つまり、
オルニチンサイクルと腎臓には、どういった関係が??
腎臓は血液中の有害物質をろ過し、不要となった物質を「尿」として排出する働きがあります。
血液中にはアンモニアも存在しており、肝臓でのアンモニアの無害化が不十分な場合、尿細管の細胞内でもアンモニアを尿素に変換する手伝いが必要となります。
本来腎臓が果たすべき「濾過機能以外」にも、アンモニアを尿素に変えると言う余計な仕事が増えてしまうので、腎臓に負担をかけることになります。

- オルニチン(オルニチンサプリ)を摂取
- オルニチンサイクルが活性化される。
- すると、肝臓によって血中の有害物質「アンモニア」の除去が促進
- 肝臓の十分な解毒により、腎臓に余計な負担をかけない
- 結果として、オルニチンは腎臓に優しい成分と言える
サプリ摂取する場合、オルニチン以外の成分に注意する
腎臓に何らかの不具合を抱えていて、タンパク質成分の摂取制限がある方は注意が必要です。
オルニチンの単一成分だけを摂取するのであれば問題ないと考えられますが、オルニチンサプリメントには「しじみ」や「牡蠣のエキス」を凝縮した商品はたくさんあります。
しじみや牡蠣には、豊富なアミノ酸が含まれているので、タンパク質の摂取制限を受けている方は、必ず医師に相談の上、購入可否を決定してください。
オルニチンの単一成分だけのサプリメントとしては、協和発酵バイオのオルニチンがあります。
その他のオルニチンサプリメントの選び方に関しては、以下の記事に執筆したので参考になさってください。
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